まだわたしが幼い頃、ベトナム帰還兵だった父と3歳上の姉は世界各地を転々と渡り歩き南米アンデスの麓に居を構えていたことがある。
その頃のわたしは貧しく、少しでも家計の役に立てばと外国人相手の山岳ガイドをしては稼ぎのほとんどを貧しい生活にあてていた。
ほどなくしてわたしがロースクールを卒業すると姉とグループを結成し、周囲の勧めもあってナイトクラブで鉱山夫相手に1日2ステージをこなすようになった。
あれからどれくらい経つだろう?姉は1児の母であり、父は石像に仁王と名付け私は歌う事を辞めていない。
アンデスで出会ったフランス人ジャーナリストが当時の写真をCAPAに掲載していたので紹介します。
『小さな鬼』
『遊体離脱』